9/4/2014 経腸栄養剤の最大投与スピードの目安を教えてください。下図は大まかな目安であり、この数字よりも早くてOKなかた、遅くないと下痢や逆流で困るかた、いろいろです。 胃は、原則的には、3食の食事のように間歇的に投与でき、1回量が多くても比較的耐えます。ただし、目標量に到達するまでは、徐々に増量する場合が多いと思われます。 小腸に直接注入する場合や、胃切除後のかたは、急速に注入すると下痢しますので、1日予定量終了まで一定のスピードで、ポンプを使用して持続的に投与するのが一般的です。腹部症状がなければ、さらに10-20ml/hrずつスピードをアップします。スピードアップのタイミングは、数時間毎、あるいは1日毎など医師によって様々です。 8/3/2014 経鼻栄養チューブの選び方。当院で看護師さんに挿入してもらっているのは、経鼻胃管です。当院では、「おとな用マーゲンゾンデ」と呼んでいる減圧用のものが16Fr、「小児用マーゲンゾンデ」と呼んでいるものは14Frで、こちらを栄養用に使用しています。 十二指腸以遠にも挿入できる栄養チューブは、6.5Fr~12Frまで採用されています。経腸栄養に並行して嚥下訓練も行う場合は、差支えなければ細いチューブのほうがお勧めです。 細いチューブは詰まりやすいのが欠点です。詰まった場合は、入れ替えるか、透視下にガイドワイヤーでお掃除できることもありますが、ちょっと大変ですね。成分栄養剤のエレンタールや、消化態栄養剤のペプタメンAFは詰まりにくいとされています。 8/2/2014 経腸栄養チューブの長さはどこまで入れたらよいのか、目安はあるんですか。おおまかな目安ですが、下の図を参考にしてみてください。 胃内へは盲目的に入れる場合が多いと思いますが、55㎝入れば大丈夫と思われます。ただし、口腔内にタゴマルかた、気管のほうへ侵入するかたもいらっしゃいますので、盲目的挿入時は気をつけましょう。トライツ靭帯越えは透視下で行うことが多いので、長さはあまり関係ないでしょうか。 |