2/1/2017 静脈留置針を進めるときに…PICCを成功させるために初期研修医の皆さんへお伝えしたいシリーズ、その2です。 ちゃんと手前に皮膚を引っ張って、斜め45度で穿刺に成功。 あとは外筒と内筒の差だけ針をちょっと進めて、静脈の走行通りに針を寝かせて外筒のみ進めて・・・っていうときに。 皮膚を引いていた親指がジャマで針を寝かせられず立往生。 しょうがないので親指をずらしたとたんに皮膚と血管が動いて、針がズレてしまい・・・。 残念な結果になることも。 筆者が1年目のときは、 「外筒が血管内に無事挿入されるまでは死んでも親指は動かすな」と教わりました。 おおげさなほうが記憶に残ります。 針を寝かしても支障がないように、最初からジャマにならない位置に親指を置いて皮膚を引っ張ると良いようです。 内筒も外筒も絶対血管内に入っている状態になったら、親指をずらしても大丈夫です。 親指じゃない指を使用するかたもいらっしゃるかもしれませんが原理は同じではないでしょうか。 おせっかいが過ぎますが、穿刺不成功の際はすぐに駆血帯を外して(これを忘れて血腫の成り立ちを観察してしまう研修医の先生もまれにいます)3分以上は圧迫しましょう。 コメントはクローズされています。
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